東京初の「シガール」の名店
ヨックモックは足立区梅島に1957年に創業した高級洋菓子店です。
創業以来百貨店向けの菓子販売を手がけており、株式会社ヨックモックとして現在までロングセラーとなっている人気商品「シガール」を中心に営業しています。
テイクアウト用の菓子販売の他にカフェ事業も展開しており、お店でしか味わえない特別なメニューもあります。
ヨックモックのこだわりは日本で手に入る材料を使用しているということで、中でも北海道産のバターは洋菓子の命である風味を出すことに大きな役目をしています。
ヨックモックが創業した戦後間もない時期は現在のように十分に素材を購入することができたわけではなく、多くの菓子店が安いマーガリンやショートニングを使用して洋菓子を作っていました。
その中にあってヨックモックは風味の強いバターを使用するということにこだわりつづけ、そのメリットを最大に生かすことができるサクッとした食感のある生地のお菓子を主力をしていくことになりました。
現在もヨックモックで作られているクッキーなどの焼き菓子は他店よりもかなりバターの割合が高く、砂糖、卵、小麦粉を最小限におさえたバターの風味が強い仕上がりです。
そんなバター多めの生地を薄く焼き上げることでサックリした歯ざわりと口に入った瞬間に溶け出す食感を実現しています。
シガールはもともと17世紀頃にできたフランスのお菓子で、薄い生地を葉巻のように丸めて焼くという製法をしています。
ヨックモックでシガールを販売するようになったのは1969年のことで、以来大ヒット商品として今もギフトユースなどとして多くの人に愛されています。
温かみを感じる手作り風味
ヨックモックが創業以来こだわりとしているのが手作りの温かみです。
シガールが販売されるようになった1969年には薄い生地をキレイに巻くことができる製造機械はありませんでしたので、職人が一本一本丁寧に巻いていくという大変な作業をしていました。
「お菓子は製造するものではなく、創造するもの」というキャッチフレーズのもと、現在も高級感がありつつも一方で手作りの温かみを感じることができるお菓子にこだわっています。
「ヨックモック(YOKUMOK)」という名前はスゥエーデンの北部にある北極線上にある小さな街からとったものです。
街は森と湖に囲まれており、そこに生活をしている人たちも自然と一体となったライフスタイルをしています。
そんな素朴な家庭的スタイルをお菓子にして表現をしたのがヨックモックで、初めて食べたのにどこか懐かしいような印象があります。
一度は行ってもらいたいのが青山にある「ヨックモック青山本店」で、北欧風の落ち着いた雰囲気があるおすすめのお店です。