
シンプルで素朴な美味しさが人気
とてもシンプルなのに、美味しくてお茶うけにも最適な和菓子の定番と言えば、どら焼きがあります。
現在のどら焼きは丸いカステラ生地に餡を挟んでいるのが一般的です。
最近は様々なバリエーションのどら焼きも登場し、地方によっては呼び方も違います。
どら焼きと呼ばれるようになったのは、銅鑼という楽器に似ているからだという説があります。
確かに、カステラ生地の色は銅鑼の赤茶色っぽい銅の色にそっくりです。
現在はこの説が最も有力だと言われていますが、実は他にも面白い説が存在しています。
源義経に仕えた人物としても有名な武蔵坊弁慶が、怪我を負った際に民家で手当てをしてもらったそうです。
その時にお礼として銅鑼を熱して小麦粉を水で溶いたものを焼いて餡を包んで振舞ったという説があります。
あの武蔵坊弁慶がどら焼きの原型を考案したということになります。
どら焼きのルーツに関しては色々な説があるようですが、いずれにしても銅鑼が関係しているのは間違いなさそうだと言われています。
江戸時代には現在のどら焼きの形とは違い、一枚の皮に餡を包んで四角い形だったと言われています。
現在の形になったのは大正時代のことで、東京の和菓子屋が丸く焼いたカステラ生地に餡を挟んだものを考えて全国区に広まったそうです。
実は関西地方ではどら焼きではなく、三笠焼きとか三笠まんじゅうという名称が一般的なのだそうです。
奈良にある三笠山に似ているからこのように呼ばれるようになったという経緯があります。
呼び方は違いますが、ほとんど同じ和菓子だと考えることができます。
他にも生クリームと餡を挟んだ生どらや、カステラ生地ではなくてスポンジケーキのように蒸した生地に餡などを挟む蒸しどらなど様々なバリエーションがあります。
餡の他に栗や餅を挟んでいるものなど同じ店でも違う味を楽しめる場合もあります。
参考:どら焼き
どら焼きのレシピ
どら焼きは何といっても焼きたてが一番美味しいと思います。
和菓子屋さんでも運が良ければ出来立てを購入することができるので、スタッフさんに声をかけてみてはいかがでしょうか?
自宅で手作りすると間違いなく出来立てを楽しめるのでおすすめです。
用意するものは薄力粉100g、ベーキングパウダー5g、砂糖50g、牛乳100ml、卵1個、こしあんです。
蜂蜜があれば少々混ぜると、生地がしっとりするのでおすすめです。
もしあればホットケーキミックスでも代用できます。
材料を全て混ぜて、好きなサイズに生地を焼いてこしあんを包むだけです。
たくさん人数が集まっている時にはホットプレートで何枚かまとめて焼くといいですね。
ホイップクリームや果物などでトッピングをしても美味しいですよ。