落雁(らくがん)は口にとろける
落雁は口にとろける美味しい干菓子です。
そんな落雁を、好きな人も多いのではないでしょうか。
お茶菓子はもちろん、お供え物としても、落雁(らくがん)は大人気です。
今回は、そんな落雁の魅力に色々な角度から迫ってみます。
落雁(らくがん)にはどんな歴史がある?
落雁は室町時代に明から伝わりました。
小麦粉や米粉と言った粉類を、水あめで練ったり、油分で練ったりして乾燥させた干菓子が落雁の前身ではないかと言われています。
元々は西アジアから伝えられたのではないかとも、言われているようです。
日本で、これだけ落雁が広がったのは、茶道の影響でしょう。
つまり、落雁はお茶のお菓子として、広まっていったのです。
江戸時代になると、加賀藩ではこの落雁の製法に力をいれたために、今でも金沢は落雁の製造技術が優れています。
落雁(らくがん)の由来
落雁の由来は諸説あります。
まずは、近江八景の「堅田の落雁」から取って「落雁」になったという説が有名です。
「堅田の落雁」とは、雁の群れが琵琶湖の南西岸にある堅田の満月寺浮御堂周辺に舞い降りている様を言います。
次にご紹介するのは、中国の軟落甘の軟を取って、落雁となったという説です。
因みに軟楽甘は粉を麦焦して、甘味となる水あめなど混ぜて練り、型にいれたお菓子で落雁と似ています。
落雁(らくがん)の特徴と干菓子の仲間は?
落雁の特徴として、挙げられることは落雁が干菓子であることです。
干菓子について、ご説明しましょう。
干菓子は水分20%以下の和菓子のことを言います。
その点、落雁は一致するのです。
因みに、落雁の他の干菓子といいますと、せんべいがあります。
パリパリと音を立てて食べるせんべいは、乾いた干菓子のイメージは強いものです。
その他に八つ橋もあります。
八つ橋というと、生八つ橋を思い浮かべる人もいるかもしれませんが、ここで言う八つ橋はせんべいタイプのもののことです。
そして、金平糖もそうです。
きらきらとした可愛らしい形が印象的な金平糖も、口の中でしゅわっとトロける感じが落雁と似ているかもしれません。
落雁(らくがん)の原料について
落雁の原料は何でしょうか。
主に米、水あめ、砂糖です。
その手法は、お店によっても異なるので原料もお店によって様々ですが、基本のものは上記の通りでしょう。
最近では、甘さを加えるための糖類には和三盆や黒砂糖といった高級なものが使われることも多いです。
また、金沢の老舗では、だったんそば茶や加賀野菜も使われています。
このように、個性豊かな落雁も数多く出回っていますので、インターネットでいろいろと検索してみるのも良いものです。
お気に入りを見つけて取り寄せてみたり、その土地を訪れた折にお土産として買うのも良いでしょう。