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ブラン・マンジェ

ブラン・マンジェのイメージ画像

アラビア発祥の白さが美しいお菓子

「ブラン・マンジェ」は「ブラン(blanc:白い)」「マンジェ(manger:食べる)」という単語を組み合わせてできた「白い食べ物」という名称のお菓子です。

もともとはアーモンドを細かく挽いた時にできる液体であるアーモンドミルクを使って作るお菓子で、製法に手間がかかることから非常に高価で貴重なお菓子として扱われてきました。

発祥はアラビアにあったアーモンド粉と砂糖を混ぜて作ったお菓子であるとされ、フランスでは14世紀の記録にブラン・マンジェという言葉が登場しています。

ただしこのアラビア発祥説については異説もあるようで、ラングドック地方の都市モンペリエの郷土料理であったのではないかとも言われています。

当時のフランス南部は牛乳や生クリームといったものが非常に貴重でいつも常に手に入るとは限らなかったことから、手軽に収穫ができるアーモンドを使ってお菓子づくりをしたということがブラン・マンジェの発祥となったと言われます。

古くから存在していたブラン・マンジェですが有名になったのは19世紀に入ってからで、フランスの料理史の重要人物とされるアントナン・カレームによって広められたとされます。

ブラン・マンジェと非常によく似たお菓子に中国のデザート「杏仁豆腐」があります。
いずれもアーモンドを原料にしたお菓子ということで共通点が多いですが、これらは全く別のルートから作られるようになったお菓子であるということがわかっています。

アレンジも豊富なブラン・マンジェ

よく似た杏仁豆腐とブラン・マンジェですが、最も大きな違いは材料を固める材料として寒天を使用するかゼラチンを使用するかという点です。

ゼラチンを用いて固めるブラン・マンジェは杏仁豆腐よりも口溶けが柔らかく、つるんととろけるような風味をしています。

また材料の中に生クリームや生乳を入れることがよくあり、ミルクと相性のよいフルーツやトッピングとともに提供されるメニューが多く見られます。

特に夏場の時期にはひんやりとした舌触りが人気となっており、コーヒーショップや喫茶店でお茶のお供としておすすめされています。

最近ではコンビニスイーツなどとしてもブラン・マンジェを多く見かけるようになりました。
有名なものとしては人気店「俺のフレンチ」シリーズの「アーモンドとミルクのブランマンジェ」があります。

「俺のフレンチ・レストラン AOYAMA」は都内でも有名なフランス料理店で、お店でも実際にデザートメニューとしてブラン・マンジェが提供されています。

「俺のフレンチ」シリーズは女性よりもむしろ男性にファンが多く、コンビニで手に入るという気軽さから毎日の買い物ついでに買うという人がよくいます。