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江戸時代のお菓子?甘納豆

甘納豆のイメージ画像

お茶うけにぴったりな昔なつかしい甘納豆

甘納豆というと。お茶うけにぴったりの和菓子です。
昔からあるものなので、どことなく懐かしいと思う人も多いでしょう。
おばあちゃんの家で食べたなど、セピア色の思い出があるのではないでしょうか。
今回は、そんな甘納豆の魅力に迫ってみます。

甘納豆の意外な歴史

甘納豆には、意外な歴史があります。
それは、甘納豆を作った人についてです。
何と、甘納豆を最初に作ったのはお菓子職人ではなく、武士でした。
ここで、少々詳しく、そのことに触れてみましょう。

檜山良昭の小説「黒船襲来」によりますと、下曽根金三郎という武士が甘納豆を発明したとあります。
幕末のころ、鉄砲組先手組頭で仕事をしていた下曽根金三郎は甘党で発明好きだったようで、鉄砲などを作る仕事の傍ら、趣味を兼ねて発明したのが甘納豆でした。

この甘納豆が、江戸で大評判で良く売れたそうです。
そのため、下曽根金三郎は知り合いだった菓子やの「榮太樓」に作らせるようになり、利益の一部をもらっていました。
おかげで、彼の暮らしはずいぶんと楽になったのではないでしょうか。
甘納豆の発明者は、このように武士でありながらも、なかなかの商売上手だったのです。

甘納豆の由来とは

甘納豆の由来ですが、どうも静岡県浜松市の「浜名納豆」から来ているようです。
下曽根金三郎は当時からあった「浜名納豆」を参考に甘納豆を作ったので、「浜名納豆」にちなんだ名前として「甘納豆」と名付けたのではないかと言われています。

因みに、この「浜名納豆」は大豆を煮てから小麦粉をまぶして発酵させ、半年間塩水につけたものです。
半年後に、山椒やしょうがといった香りの強いものを加えて完成といったものなので、納豆の一種でしょう。

甘納豆の特徴は?

甘納豆の特徴は、その優しい甘さでしょう。
豆本来の甘みがうまく引きだし、しつこくない上品な甘さが甘納豆にはあります。
こういった優しい独特の甘味は、甘納豆ならではのものです。
西洋のお菓子にはない日本独特の甘さなのかもしれません。

甘納豆の原料の豆はどのようなものがある?

甘納豆の原料は、豆と砂糖です。
ということは、豆次第で損も味が決まるということでしょう。
では、甘納豆にはどのような豆が使われているのか、知りたいところです。

実は、甘納豆にはいろいろな豆が使われていますので、どの豆が美味しいかというと、好みにもよります。
黒豆は人それぞれで好きな人もいれば、なじみにくいと思う人もいるようです。
その他には大正金時豆も使いますし、とら豆やうずら豆も使います。
また、白いんげん豆やえんどう豆も使いますし、白花豆や赤花豆も使うこともあるでしょう。

どの豆を美味しいと感じるかは、好み次第です。
色々な種類の甘納豆を食べくらべてお気に入りを見つけてみt7えください。