老舗和菓子店「虎屋」の本気がスゴイ
虎屋は広島県福山市にある老舗和菓子店として有名なお店です。
創業は1620年となんと400年以上も続いているという有名店なのですが、その虎屋が今一番に売り出しているのが「そっくりスイーツ」シリーズです。
「そっくりスイーツ」とは他のお菓子や食べ物にそっくりの見た目をしているのに、中身は全く違った味のお菓子になっているというものです。
テレビや雑誌でも頻繁に紹介されているので見たことがある人もいると思いますが、代表的なのが「たこ焼きにしか見えないシュークリーム」です。
これは見た目はちょっと大きめのたこ焼きのようなのに、実は中身はシュークリームというこのシリーズ一番の人気商品です。
商品名がそのままなのでまさか間違えてたこ焼きだと思って購入する人はいないでしょうが、かなり本格的に作りこんであるので、知らない人が見たらすぐにそれだと判断するのは難しいでしょう。
おみやげにもお取り寄せにも対応しているので、ちょっとびっくりさせたいサプライズ用のお菓子にぴったりです。
見た目と食べた感じが全く違うので、最初は自分の味覚がおかしいのかと錯覚してしまいそうになります。
他にもたくさんの種類があります
たこ焼きにしか見えないシュークリームの他にも、「お好み焼きそっくりなマロンケーキ」や「ざるそばそっくりなモンブラン」などかなりたくさんの種類のものがあります。
どれも本気で作りこまれているので、たこ焼きにしか見えないシュークリーム同様ぱっと見ただけで本当の味を推測するのはほぼ不可能です。
個人的に非常に気になっているのが「もしかしてカレーライス」という名称で販売されているカレーそっくりのお菓子で、これはお米の部分にミルク寒天、カレーのルーにはマンゴーソースを使っているという虎屋自信作です。
すごいのがカレーの具になっているニンジンをマンゴーの果肉、じゃがいもは黄桃、玉ねぎは洋なしで完璧に再現しているというところです。
牛肉の塊にしか見えないものはなんとチョコレートで、「そこまでやるか?!」と思わず言いたくなってしまうくらいの完成度です。
もう一つ注目なのが「うな重そっくりなミルフィーユ」で、こちらも重箱のような黒光りのある箱に入れられているお菓子で、完璧にうな重を再現したお菓子となっています。
このそっくりシリーズですごいのが、見た目が面白いだけでなくそれ単体でしっかり味のコンセプトができているということです。
まさに老舗の意地が詰め込まれた職人芸的な作品であると言えます。
そっくりシリーズだけじゃない「虎屋」
虎屋というと東京赤坂にある老舗和菓子店の方を最初に思い浮かべる人もいるかもしれませんが、そちらは室町時代から営業していたこのそっくりシリーズとは関係のないお店です。
このそっくりシリーズを手がけているのは広島県の方の「虎屋」さんで、以前から伝統的な和菓子を作ってきたお店です。
かつては福山藩などの献上菓子を作ってきたという歴史もあり、そっくりシリーズ以外のお菓子もかなり質が高くておすすめです。
有名なオリジナルお菓子としては「どんと饅頭」という創業以来変わらない味のおまんじゅうがあります。
他にも地元広島産の食材を使ったお菓子が多いということも特徴になっていて、中でも広島産レモンを使ったロールケーキはスイーツ好きなら一度は食べたい味になっています。
虎屋は直営店が11店舗ありますが、いずれも広島県内のお店なので他の地域の人はなかなか本店で食べることはできません。
そっくりスイーツは全て冷凍できるのでお取り寄せで買うことができます。